ホームページ制作講座

ホームページ制作のHTMLやCSS、JavascriptやDTDとかDreamweaverなどWEB制作について

新規ウィンドウをblank指定したい3つの理由

W3Cによって非推奨となっているtarget属性。


XHTML1.1では原則的に使用しないことになっているようです。ただし2010年7月現在ではほとんどのブラウザが対応しており動作します。



特にblank属性は、ウィンドウを新規に開くことがユーザーのアクセシビリティやユーザビリティを損ねるのだという。


確かに、ユーザーの意思に関係なく新規ウィンドウを開くことも、戻るボタンが使えないことも、新規ウィンドウが開いたことを認識できないユーザーがいることを考慮することも、
shiftキーを押しながらアンカーリンクをクリックすれば新規ウィンドウとして開けることも、すべて正論であり至極まっとうな見解だと思います。



そのような考えとW3Cで非推奨であるという事実のもと、ここではtarget属性やblankによる新規ウィンドウについて是非を問わないものとします。



では、なぜ新規ウィンドウをblank指定したいのか。W3Cの策定や優れたWEB制作者の意見を逆接的な見地から考えてみます。


一つ目は、アンカーリンクで指定されたURLが必ずしも安全で、かつユーザーの望んだ内容ではないということです。
この一番の要因はJavascriptなどによる"戻る"ボタンを機能させないページが、かなり多いことがあげられます。


『そのようなサイトは訪問しないほうがよい』


という決断をすべてのユーザーがURLから判断することは極めて困難であり、未知のサイトをユーザーは選べないのです。
これは、リンクを辿っていて目的の情報を収集するときにも、万一なんらかの戻るボタンが利用できなかったり、ブラウザに不都合を与えるコンテンツの場合、
新規ウィンドウ、もしくは新規タブでの対処のほうが手間がかからない場合が多い。



二つ目は入力情報などの全喪失です。



入力フォームなどで長い文章や情報などを入力していた場合、調べ物やまったく別のコンテンツの閲覧などをした場合、それらの入力情報はすべて失われます。



例えば楽天ブログでは、日記の記事を入力中、カテゴリー追加をクリックした場合、入力途中の情報がすべて消失するという驚くべき仕様になっています。
(たいていのブログでは、新規ウィンドウが開くようになっているか、そのままの画面で追加できるような仕様になっています。)



これは新規でウィンドウを開かないことの弊害であり、仮にShiftキーで必ずウィンドウを開くようにすればよいということであれば、最初からblank指定しておいてくれたほうが親切でユーザー思いじゃないかと感じるものです。



他にも会員登録情報などの入力フォームでは、別ドメインなどのリンクもかならず存在し、Shiftキーを押し忘れたばっかりに気になった記事を開いたあとは、ただただ長い入力フォームを一からやり直すことになります。



三つ目はブラウザを仕様してマルチタスクをこなしたい状況が多い場合です。


ウィンドウをいくつも開いて、平行して情報やコンテンツを閲覧したり作業をすることは、以外と多いのではないでしょうか。

IEですら対応しているタブブラウザーを知らない人の数も随分減ってきているでしょうし、ブラウザーでひとつひとつのサイトを一枚のウィンドウだけで眺める人というのも、
はじめてインターネットを利用する人が使う割合の高いIEがタブブラウザーとなっているという理由がどういったところにあるのかを推測することで、
"ブラウズするウィンドウは1つ望ましい"、が必ずしも同時に見たい情報が1つのウィンドウで管理することが絶対正しい、ということではないような気がします。


また2005年前後に提供されている多くのWEBシステムやWEBサービスでは機能的にリンク先をblankウィンドウの指定ができる機能が実装されています。


あくまで、好みや持論を展開しようという意図ではなく、なぜblankウィンドウを指定してもらいたいか、理由についてまとめてみました。