ホームページ制作講座

ホームページ制作のHTMLやCSS、JavascriptやDTDとかDreamweaverなどWEB制作について

著作権表示-ベルヌ条約と万国著作権条約

ホームページ制作時に、フッター最下部にℂ(マルシー)などと年号、著作権者、All rights reserved.
なんて記述を見かけることも多いのですが、まずこの著作権表記の意味について。

基本的にはこの記述は慣例として表記されていて、この記述にはほとんど意味がない。
またその記述方法も実はバラバラだ。

なぜ意味がないかを知るまえに、著作権のことを知らなければならない。

著作権とは

著作権と......
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著作権は、特許権、商標権などの産業財産権とともに「知的財産権」と呼ばれる権利の一つです。産業財産権が産業経済の発展を目的としている制度であるのに 対し、「著作権」は.....詳しくは、..と定 義しています。

我が国では、著作権特許権などと異なり、権利の取得にあたって...詳しくは、...を利用する際には著作権者の許諾を得る必要があります
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とまあ、著作権は創作時点ですでに.......権利者となれるため、訴訟が頻発しています。

著作権はわかったけれど、じゃあどうやってその著作権は守られるのか?

ということになるわけだが、世界には主に二つの著作権条約があり、ある程度の国々ではその条約によって、世界的に著作権が保護されることになっています。

その二つの条約はベルヌ条約万国著作権条約です。

二つの条約はそれぞれ、下のようになります。

ベルヌ条約(べるぬじょうやく)-著作権表記

国際的な著作権に関する二大国際条約のひとつ。
世界的なトレンドではこのベルヌ条約が世界標準となる。

国際的な著作権の成立においては、なんらかの表記も登録も必要ない無方式主義と、(C)ピーライトマークでの表記により著作権が発生する方式主義がある。

1886年スイスのベルヌで締結されたベルヌ条約は無方式主義であり.作権の世界的な流れはベルヌ条約の無方式主義が主流となる。

万国著作権条約(ばんこくちょさくけんじょうやく)-著作権表記

万国著作権条約- Universal Copyright Conventionとは、1952年アメリカを中心に成立した著作権保護についての国際条約で、ユネスコにより所管。

万国著作権条約は、方式主義といわれ、著作権を発生させるための登録や著作権表記など、著作権の保護について一定の方式が要求される国とベルヌ条約加盟国とを結ぶ、掛け橋的な条約になる。

万国著作権条約の加盟国は、著作権の保護に前提となる条件があるため無方式主義のベルヌ条約に加盟できない。また、万国著作権条約に加盟している場 合の著作権の保護の対象になるには必ず...詳しくは、...企業などによっても方式はバラバラ である。

1899年にはベルヌ条約の加入国であった日本は、1956年に万国著作権条約に加入している。

と、まあ先進国などではおもにベルヌ条約加盟国によって著作権が無方式主義で保護されているわけです。

よって、著作権の表記や記述などなくても、一部の保護がなされない国を除いては、各国間で保護される前提となっています。

というわけで、とりあえず日本においてはホームページなどの表記としてℂやCopyrightとかの記述は、著作権を保護するためにはなんら....詳しくは、ために記述されることが多いのでしょうな。