高額WEBサイトが完全ではない理由
上場企業や世間的に認知度の高い企業のWEBサイトは予算的にも余裕があるためか、わりあいしっかりした機能やマークアップの施されたサイトが多い傾向にあるようです。
これは私的なイメージかもしれませんが、自社のサイト制作においても、しっかりスケジュールを確保して、ドキュメント類もワイヤーフレームからデザインガイドまで準備して行っているため、しっかりとクオリティ管理や表示に対してのチェックが行われているという印象があります。
当然かかる人件費なども、数百万ぐらいから一千万円を超えるほど、商品やサービス、情報を取り扱い量が多いので、ホームページというくくりのなかでは、相当な高額な部類に入る可能性もあります。
しかし、大企業といえども実際に作業しているのは子会社や孫会社、期間的に雇用されている派遣社員だったりするわけです。
ですので、大がかりになり、関わる人が増え、いくつもの企業が関わることになりますので、そのなかで意思疎通や伝達事項、チェックなども伝言ゲーム的なプロジェクトになりがちでもあります。
例えば、偶然見つけた大手携帯キャリアメーカーのモバイルサイト制作のページで、以下のようなソースコードが記載されていました。
モバイルサイトのタグに詳しくなくても、HTMLタグについて知識のある方ならおわかりでしょうが、例として記載されている書式記述が変なのです。
</A>の閉じタグに対しての記述がなく、そもそも対象となるタグ属性機能自体がこれでは動作しません。ですので、この書式だけでは何も解決できないのですが、それ以上に、意味のないアンカーの閉じタグだけ記載されています。
これは、なにもミスをあげつらうことを意図しているわけではありません。
このような記載のミスや記述などが不自然になることは、テキストエディタでもDreamWeaverなどの編集ソフトを使用していても、決してないわけではありません。
ましてや納期やいくつものプロジェクトを担当した場合、すべてのチェックを見逃さないというためには、相当な時間を費やしていきます。
ポイントとしては、一見、納期はともかくとして予算的には十分にあり、企業の大きさやサイト規模をしっかりとした体制で制作された高額なWEBサイトでも、このようなミスが発生しうるということです。
ただし安易に予算の安いホームページと高額なホームページがそれほど変わりがないということではなく、安価なWEBサイトだから機能性や間違いが多く、高額だったり大企業のWEBサイトだからと機能性が高く、技術的にももっとも適していて、誤った記述や機能がないといわけではないということは、一概に言えないのではないではないかと考えたわけです。